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観光DX展示会に行ってきた!注目ツール&気になるトレンドまとめ【2025年】

こんにちは、ixmedia編集部です!

先日、東京ビッグサイトで開催された「第2回 観光DX・マーケティングEXPO」に行ってきました。
観光・宿泊(ホテル)業界に関わるさまざまなDXツールやサービスが展示されていて、
「おお、すごい!」「え、これもう使われてるの?」とテンションが上がるシーンが盛りだくさんでした。

今回はそんな展示会の中で、目を引いた“イマドキDXツール”をいくつかご紹介しつつ、
後半では「それ、ちゃんと使える環境、整ってますか?」というちょっと大事な話もしていきます。

展示会概要|第2回観光DX・マーケティングEXPO

展示会の概要としては、こんな感じでした!

■展示会名:第2回観光DX・マーケティングEXPO
■期間:2025年6月25日(水)~27日(金)
■会場:東京ビックサイト 東展示場

「観光DX・マーケティングEXPO」は、観光・宿泊業界向けのDXがテーマの専門展示会。
ホテルや旅館の担当者、地方自治体、旅行業界のプロなど様々な方が来場した展示会でした。

インバウンド対策、無人チェックイン、観光データの見える化、SNS連動コンテンツ…
言ってみれば「観光をアップデートするツールの祭典」でした。

会場で見つけた!注目ツール4選

ではさっそく、現地で見つけた「おもしろい」「便利そう」だった展示内容をご紹介します!
※展示会後、独自に調べた内容もあります。

夜空に浮かぶアニメーション!RedCliffのドローンショー 🚀

会場でひときわ目を引いたのが、ドローンショーの専業企業「RedCliff(レッドクリフ)」のブース。
展示では、実際に使用されている屋外/屋内用の専用機体や、教育用のプログラミングドローンの実機が並び、
さらに全国の導入事例やショー映像もモニターで紹介されていました。

RedCliff(レッドクリフ)は、日本最大級のドローンショー企業。
調べたところ、今絶賛開催中の「大阪万博」でも、毎日ドローンショーを実施しているだとか!?
開幕日には、2500機のドローンショーによる演出を行い、ギネス世界記録を更新しているらしい…!

(参照:https://redcliff-inc.co.jp/works/expo2025osakakansai/

言語の壁をまるっと突破!VUEVO Displayの透明ディスプレイ🪟

続いて目を引いたのが、ピクシーダストテクノロジーズの「VUEVO Display(ヴェヴォ・ディスプレイ)」。
個人的には、これが一番感動しました…!

ブースでは、透けるガラスのような画面に字幕がリアルタイムで浮かび上がる、不思議な案内ディスプレイが展示されていました。
専用マイクで話すと、話した言葉がそのまま翻訳・表示され、まるで未来の受付カウンター。

実はこのVUEVO、音声を100言語以上に対応していて、外国人観光客や聴覚に不安のある方にも使いやすい設計。
最近では日本橋や八重洲の案内所などにも導入されているんだとか!

観光地やホテルでの受付・案内に導入すれば、
「言葉の壁で伝わらない…」という場面もぐっと減りそうです。

(参照:https://product.vuevo.net/lp_display

DXの“全部入り”ブース!JTBの観光まわりツール🧭

JTBブースでは、単なる“見るだけ”の展示ではなく、現場で即使えるツールがズラリ。
中でも注目の4つを紹介していきます!

予約がバラバラ問題を解決|JTB BÓKUN(ボークン)

体験型アクティビティや観光農園のような施設でありがちなのが、
「自社サイトの予約」と「旅行サイトの予約」がそれぞれ別管理で、対応がごちゃついてしまうパターン。

それを一気に整えてくれるのが「BÓKUN」というツールでした。
見た感じ、予約ルートごとに在庫を連携させてくれる仕組みで、ダブルブッキングの心配もナシ。
キャンセル対応やリマインド連絡まで自動でやってくれるそうです。

「これ、普通に助かるやつでは…?」と思いました。手間も減るし、空き枠もうまく活用できそう…!
まさに“売り逃しを減らしてくれる”系の便利ツールって感じでした。

(参照:https://www.jtbbokun.jp/

共通券をデジタル化して、周遊促進|チケットHUB®

これはシンプルに「うわ、すご!」と思ったやつ。
複数の観光施設をまとめて、スマホひとつで入場できる共通パスがつくれる仕組みで、名前は「チケットHUB®」。

美術館や庭園などの文化施設をひとつのQRコードで回れるらしくて、すごくスムーズそう。
さらに「いつ・どこに・何人来たか」みたいな行動ログも自動で取れるらしくて、運営側も助かる設計。

「まわってもらう仕掛け」と「ちゃんと効果測定できる仕組み」がセットになってるのがいいなと思いました。
混雑対策にも応用できるのも地味に強いです。

(参照:https://www.jtbbwt.com/government/service/solution/kankou-dx/distribution-platform/ticket-hub/

観光データの集計も“自動でラクに”|AIレポーター

観光データって、集めたはいいけど「で、それどうまとめるの…?」ってなるイメージがあったんですが、
この「AIレポーター」は、その“詰まるところ”をAIが代わりにやってくれるというコンセプトのツールでした。

特に「分析はしたいけど、エクセルは苦手…」っていう現場にちょうど良さそう…!

(参照:https://www.jtbbwt.com/government/service/solution/area-management/degital-marketing/ai-reporter/

“推しスポット”を見える化する|notabi(ノタビ)

notabi(ノタビ)は、観光客が“この場所、良かった!”をマップに投稿して共有できるアプリで、
まるでSNSみたいにリアルタイムで「推し」が集まってくる感じ。

運営側もその投稿データをもとに、「どこが人気なのか」「どのルートで動いてるのか」を見られるらしくて、
遊びながらデータが集まるって面白いなと思いました。

SNSっぽいUIなのに、ちゃんと観光施策にも使える仕掛けになっていて、
素直に感動しました。

(参照:https://welcome.notabi.world/

医療×観光の新潮流🏥✈️

ブースの一角で、じわじわと注目を集めていたのが「メディカルツーリズム(医療×観光)」の取り組み。

治療+観光をセットにしたパッケージで、海外のリッチ層向けにサービス提供する動きが広がっているらしく、
なかには通訳つきの高級宿泊プラン、リカバリー期間中の観光支援まで含めた「トータル受け入れ体制」を整える施設も出てきているそうです。

今回の展示では、関連サービスの紹介だけでなく、自治体や医療機関との連携例も軽く触れられていました。
今後、地方リゾートや旅館の“新たな客層開拓”として、確かに面白いテーマかも、と感じました!

※この分野については、別記事で詳しく掘り下げていく予定です!

便利なものも、「土台」がしっかりしてこそ

ここまでいろんなツールや展示を見て、「すごい!便利!」の連発だったんですが、
ふと、あることを思いました。

「こういうツールって、“ちゃんと動く”のが前提じゃない?」

たとえば──

● ホテルの受付にVUEVOを導入しても、ネットが遅くて翻訳が止まったら?
● チケットHUB®の共通パスが、現地で読み込めなかったら?
● ドローンショーの日に、制御用のWi-Fiが不安定だったら…?

…どれも考えたくないけど、意外と“あり得る話”なんですよね。

土台となる「ネットワーク」が強固であることがキー

今回の展示会では、華やかなツールや先進的な機能がたくさんありましたが、
それを支える“足元”の環境──つまりネットワークやインフラの整備って、やっぱり重要だなと感じました。

というのも、実際に「Wi-Fiが飛んでるつもりでも、客室で全然つながらない」とか、
「クラウドレジにしたけど、ピーク時に落ちる…」みたいな声って、宿泊業界ではよく聞く話。

どれだけ最先端のツールを入れても、それを使う“場所”が不安定だと、すべてが止まってしまう。

だからこそ、DXの「入り口」だけじゃなく、
「裏側」や「土台」もやはり重要で必要な存在なのだと感じました。

 

実は、弊社もも展示会に参加してきました!

ちなみに、こうした“裏側”の話でいうと、実は当社もグループ会社「株式会社フェアーウェイ」として、今回の展示会に出展していました。
主に、宿泊施設関連協会の一員として、当ブースでネットワークの重要性について紹介をさせていただきました!

ネットワークの見直しや、館内Wi-Fiの設計、クラウドツールがちゃんと動くためのLAN環境、
あとはバックアップ・セキュリティなど、ツールを“安心して使える状態”にするための土台づくりをご紹介していました。

正直、派手な演出やすごい新製品に比べると地味ではありますが……
実はこの“地味な部分”があるかどうかで、現場の運用って本当に変わってくるんです。

ツールがしっかりと本来の強い効果を発揮するためには、
やはり土台となる「ネットワーク」が欠かせないのが実情だと、
実際に他社さんのお話しを聞いていてしみじみ感じました…!

「ネットワーク」についてのヒントはこちら!

「自分の施設、大丈夫かな…?」
「クラウドツール、たまに重いのって、もしかしてネット?」
そんな風にちょっとでも思った方は、ぜひ以下の記事もご覧ください!

記事内では、ネットワークの重要性について、具体例を用いながら紹介している他、
無料で出来るリモート診断の受付もしています!

「また来たい宿」になる一歩、世界とつながるところから見直そう

ネットワークとDXの繋がりや重要性を具体例を用いて紹介!
無料で受けられるリモート診断もご紹介しています!

おまけ:Windows10サポート終了迫る!?

Windows10のサポートが2025年10月14日に終了。
終了して何が変わるの?自分たちはセーフ?

▼気になる方はこちらの記事をご覧ください
2025年10月、Windows 10が防御ゼロに――セキュリティ注意警報!

まとめ|ツールの先にある“ちゃんと動く現場”を考えたい

展示会って、新しいツールやサービスに触れてワクワクする時間でもありますが、
それと同じくらい、「これ、ちゃんと活かすには何が必要か?」まで考えるきっかけにもなるなと感じました。

派手な機能も、魅力的なUXも、
その裏側で支えているネットワークやインフラがあってこそ。

今回見たたくさんの「すごいDXツール」たちを、ちゃんと“活かせる現場”にしていく。
そんな視点も、これからの観光地づくりには必要だなと思いました!

 

この記事を書いた人

ishiwata