【AI検証】ChatGPT・Gemini・Llama徹底比較!AIによって回答内容に違いが??

こんにちは、ixmedia編集部です。
「AIを導入したいけれど、どれを選べばいいのかわからない…」
そんなお悩みを抱えている経営者や担当者の方は多いのではないでしょうか?
最近では「ChatGPT」「Gemini」「Llama」など、様々なAIサービスが登場し、それぞれ異なる特徴を持っています。
しかし、専門的な説明ばかりで「結局どれが自分・自社に合うのか」がわからないというのが現実です。
なぜAI比較が重要なのか…
AIは万能ではありません。それぞれに得意分野があり、使う場面によって向き不向きがあります。
例えば:
- 資料作成が多い会社なら、データを整理して提示するのが得意なAI
- アイデア出しを重視するなら、創造的な発想が得意なAI
- 正確性を最重視するなら、根拠をしっかり示すAI
このように、自社の業務内容や求める成果に合わせてAIを選ぶことで、導入効果は大きく変わります。
今回は実際に3つの主要AIに同じ質問を投げかけ、その回答を比較検証することで、それぞれの特徴と使い分けのポイントを明らかにしていきます。
▼以下の記事でAIの種類について深堀りしているので、気になる方は併せてどうぞ!
AIって何を使えばいい?|誰でもわかる「AIの種類」超入門【2025年最新版】
AIの種類・特徴の紹介
今回比較したのは、「ChatGPT」「Gemini」「Llama」の3つを比較してみました!
検証内容を記載する前に、各AIの概要・特徴をまとめました。
ChatGPTとは?
ChatGPTは、OpenAI社が開発した対話型AIです。
主な特徴:
- 豊富な知識データベースを持つ
- 論理的で構造化された回答が得意
- 具体的な数値やデータを重視する傾向
- ビジネス文書の作成に向いている
こんな場面で活躍:
- 市場調査レポートの作成
- 企画書のたたき台作り
- データ分析の解釈
Geminiとは?
Geminiは、Google社が開発したAIアシスタントです。
主な特徴:
- Googleの検索技術を活用した最新情報の取得
- 視覚的でわかりやすい表現が得意
- 概念的な整理や分類に優れる
- 表やグラフィックを使った説明が上手
こんな場面で活躍:
- プレゼン資料の作成
- 複雑な概念の整理
- 比較検討資料の作成
Llamaとは?
Llamaは、Meta社(旧Facebook)が開発したオープンソースAIです。
主な特徴:
- バランスの取れた中立的な回答
- 安全性を重視した慎重なアプローチ
- 一般的で理解しやすい表現を使用
- 幅広いトピックに対応可能
こんな場面で活躍:
- 初心者向けの説明資料作成
- リスクを避けたい重要な文書作成
- 社内研修資料の作成
それぞれのAIに同じ質問を投げてみると…?
今回検証するにあたって、
上記の「ChatGPT」「Gemini」「Llama」に全く同じ質問を投げてみました。
質問内容はあえて端的に、
それぞれのAIによって、多様な解釈の幅が出来るようにしました。
AIによって、
・どの立場から話しているか
・どれだけの情報源をもって話しているか
・内容の濃さ
がかなり違う結果となったので、このあたりに注目しながら、ご覧ください!
ChatGPTの場合
Geminiの場合
Llamaの場合
さらに:それぞれの回答を違うAIに投げてみると…?
今回は、上記で出してもらった回答を、別の2種類のAIに再度投げてみて、
それぞれの回答に対して「賛成」「反対」「どちらともいえない」の3択で評価をさせてみました。
AIによって、かなり辛口の評価をしていたり、
逆に全面的に同意していたり、そのAIの回答スタンスの特徴が表れました!
「ChatGPT」にGemini・Llamaの回答を評価させた場合…
「Gemini」にChatGPT・Llamaの回答を評価させた場合…
「Llama」にChatGPT・Geminiの回答を評価させた場合…
それぞれの回答から見えるもの
各回答の特徴
ChatGPTの回答について
ChatGPTの回答は、
多くの情報をかき集めて、問題の本質に対して触れ、さらに自身の考えの根拠まで提示してくれています。
ただ、情報量がかなり多く、専門的な内容も多く含まれているため、
初めて触れる内容について、サマリーを出してもらう場合、難しすぎて内容が理解できない恐れもあるのは事実です。
また、他AIに対する回答についても、
かなり上から目線の言葉遣い・スタンスな印象もあります。
自身の考えに対して、反対となる意見を知りたい人にとっては、
かなり批判的な立場から言ってくれるので、向いているかもしれません。
また、データの分析や具体性・実用性のある提案を求めている人にとっては、ChatGPTはかなり有効なツールだと考えられます。
Geminiの回答について
Geminiの回答は、
こちらの質問の「比較」という言葉を重視し、
「攻めのDX」と「守りのDX」といった概念的な対比構造で回答を出してくれています。
また、視覚的にとらえやすいよう、基本的に表を使って情報を整理してくれており、
構造的に物事を把握しやすいように配慮してくれている印象です。
さらに、「DX化の目的」という前提の違いから振り返ったうえで、
市場規模や課題について比較をしてくれています。
内容としては、ChatGPTよりも一般的な情報が多いので、
深堀して専門的な情報まで欲しい人はChatGPTのほうが向いているかもしれませんが、
物事や意見を整理したい、一般的な視点で考えたい場合は、Geminiはかなり有効なツールなのかもしれません。
Llamaの回答について
Llamaの回答は、
ChatGPTとは一転して、かなり簡潔でシンプルにまとめてくれています。
情報の内容としても、
世の中に広がっている一般的な情報をシンプルにまとめてくれており、
これはこれでわかりやすく理解が出来そうな感じがしています。
ただし、意見を具体的にブラッシュアップしたり、細かいデータ分析をしたい場合には、
ChatGPTやGeminiにお願いしたほうが良いのかもしれません。
他AIへの評価も、
まずは肯定から入り、とはいえ課題点がある場合には最後に指摘をしてくれています。
このことから、ライトに議論をしたい場合には、Llamaは有効な相談相手になってくれる可能性はあります。
また、他AIからの評価として、
抽象的な意見であり、一般論の域を出ない、とされていますが、
ある分野について、「とりあえずざっくり知りたい」場合には、かなり有効なツールかもしれません。
相互評価から見える各AIの強み
それぞれのAIに対しての評価を基に、
各AIの強みをざっくりまとめてみました。
ChatGPTの強みと弱み
他AIからの評価:
- Gemini: 「客観的な国際指標を引用した分析が優秀」
- Llama: 「複数のデータに基づいた詳細な分析」
強み:
- データドリブンな分析力
- 具体的で実用的な提案
- 信頼性の高い情報源の活用
弱み:
- 情報量が多すぎて圧倒される場合がある
- 初心者には専門的すぎることも
Geminiの強みと弱み
他AIからの評価:
- ChatGPT: 「方向性は悪くないが決め手に欠ける」
- Llama: 「内容に誤りはないが一般論の域を出ていない」
強み:
- 複雑な概念を分かりやすく整理
- 視覚的な表現が得意
- バランスの取れた分析
弱み:
- 具体的なデータの裏付けが薄い
- 深い分析よりも概観重視
Llamaの強みと弱み
他AIからの評価:
- ChatGPT: 「無難すぎて結論が弱い」
- Gemini: 「正しいが一般論的な概説」
強み:
- 安全で間違いのない情報提供
- 理解しやすい表現
- 幅広いトピックに対応
弱み:
- 独自性や深い洞察に欠ける
- 具体的な判断材料が少ない
まとめ
AIと一口に言っても、「ChatGPT」「Gemini」「Llama」それぞれに強みと特徴がありました。
どのAIが「優れている」かではなく、自分の目的や利用シーンに合っているかが重要なポイントです。
-
ChatGPT:データに基づいた詳細な分析や、実用的な提案が欲しいときに最適
-
Gemini:複雑な概念を整理したり、比較検討をわかりやすくまとめたいときに活躍
-
Llama:安全でシンプル、幅広いトピックをわかりやすく説明してほしいときに便利
今回の比較検証を通じて見えてきたのは、
「AIは万能ではなく、それぞれの得意分野を知ったうえで、場面に応じて使い分けること」が最も効果的だということです。
これからAI導入を検討している方は、
ぜひ “自分の業務で一番AIに助けてほしいポイントは何か” を明確にした上で、最適なAIを選んでみてください。
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