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【旅行者向け】帰国時に持ち込めないものと関税について

2023-09-29

海外旅行に欠かせないお土産ですが、ものによっては日本に持ち込めない場合や、
免税範囲を超えてお土産を購入する場合、関税を支払う必要があります。

特にお酒やたばこ等は関税のかかるお土産の代表ともいえ、そのため購入を躊躇している方もいるかと思います。

そこで、今回は海外旅行の帰国時にかかる関税と、そもそも持ち込めないものについて解説します!

 

 

 

 

【はじめに】関税って持ち物すべてにかかるの?

関税とは

関税とは一般的に「輸入品に課される税金」のことです、
海外旅行から帰国する場合、帰国時の手続きに税関検査があり、
その時に計算されて支払う税金になります。

 

税関とは

税関は行政機関で、主に以下の業務を行っています。
・関税及び国内消費税の徴収
・輸入貨物の通関
・密輸の取り締まり
・保税制度の運営

特に海外旅行においては、税関検査にて帰国時に持ち込んだものや、別送品の申告・検査が必要で、
検査によって持ち込めないものの押収や関税の徴収等を行います。

 

関税って持ち物すべてにかかるの?

原則、個人的に使用・贈答用等と認められるもの(商用利用などでない)であれば、基本的に
合計額が20万円に収まるものであれば免税になります。
また、1品目ごとに海外市価で1万円以下のものは原則的に免税となり、20万円の免税枠に含める必要もありません。

ただし、その免税の範囲を超えた場合や、特定の品目(酒類や、たばこなど)については申告が必要で、
免税範囲を超えている場合、関税や消費税が課されることになります。

 

 

 

【必読】日本に持ち込むと関税がかかるもの

先ほど説明した通り、
酒類やたばこ等、特定の品目に関しては合計20万円以内に収まっていても関税がかかるものがあります。
特定の品目に関してもそれぞれ免税範囲があるので、それを踏まえて関税額に関して解説します。

ちなみに、家族と一緒に入国する場合は、税関申請をまとめてすることができ、人数分の免税範囲が適用されます。
ただし、20歳未満場合は「酒類」「たばこ」は免税が適用されません。

 

酒類

酒類の免税範囲は一人当たり760ml×3本=2280mlまでは関税がかからないとされています。

関税はこの免税範囲を超えた場合支払う必要があります。
酒類は、簡易的な税率が適用されるため以下のように税金が設定されています。

お酒の品名 関税率
ウイスキー・ブランデー 800円/リットル
ラム・ジン・ウォッカ 500円/リットル
リキュール 400円/リットル
焼酎 300円/リットル
その他(ワイン・ビールなど) 200円/リットル

例えば、ウイスキー760ml×3本・ブランデー700ml×1本の場合、
酒税の免税範囲でウイスキー3本は税金がかからず、ブランデーのみ金額がかかります。

ウイスキー
760ml×3本=免税

ブランデー
0.7リットル×800円/L=560円
10の位は切り捨てられるので、酒税額は「500円」となります。

同様にビール500ml缶10本の場合は、
(5000リットル-2280リットル)×0.2円/リットル=544円
10の位は切り捨てとなり、500円となります。

 

※注意
飛行機内は液体物の持ち込み制限があるので、
酒類のお土産は必ず預け荷物にしましょう!

ちなみに出国手続き後の免税店で購入したお酒は機内に持ち込むことができますが、
飛行機内で飲むことはできないので注意しましょう。

 

たばこ

たばこの免税範囲は、紙巻たばこで200本(1カートン)分です。
加熱式たばこの場合、10箱分に相当し、以下のようになります。
 ・「アイコス」の場合200本
 ・「グロー」の場合200本
 ・「プルームテック」の場合50個

葉巻の場合は50本、
たばこの葉っぱ自体など、その他のたばこの場合250gが免税範囲となります。

たばこの場合は以下のように関税がかかるようになります。

たばこの種類 価格
紙巻たばこ 15円/本
加熱式たばこ
(アイコス(IQOS)、グロー(glo)など)
15円/本
葉たばこカプセル及び充塡グリセリン等をセットにして小売用の包装にしたもの
※充塡グリセリン等のみが包装され販売されるものを含む
(プルーム・テック(Ploom TECH)など)
50円/個

例えば、
紙巻のたばこ200本、
加熱式たばこカプセル50個の場合、

税額が紙巻のたばこのほうが高くなるため紙巻きたばこが優先的に免税となり、加熱式たばこのみ課税されます。

紙巻のたばこ200本=免税
カプセル50個×50円=2,500円

このように「2,500円」関税がかかるようになります。

 

香水

香水2オンス(1オンス=約28ml)まで免税となります、
香水は一般的な関税の計算と同じで、購入金額に0.6をかけた後に消費税10%をかけると計算できます。

 

合計20万円をこえる場合

購入した品目が合計20万円を超える場合、20万円におさまるものが免税になり、残りの品物が課税されます。
納税者にとって一番安い計算になるように品目の計算が行われます。

つまり、1万円以上の品目の合計額が20万円までは免税範囲となります。

また、25万円のバッグなど、1品目で20万円を超える場合は25万円全額について課税がされます。

詳しい計算等に関しては税関のWebページをご参照ください。

▶▶▶【税関】海外旅行者の免税範囲

▶▶▶【税関】税額の計算方法

 

 

 

【注意】日本に持ち込めないもの

そもそも関税以前に、機内や日本に持ち込めないものもあるので紹介します。

銃火器や違法薬物等、所持自体が日本で違法なものや、偽ブランド品の持ち込みはできません。

他にも、肉・肉製品、野菜や果物を含む植物、乳製品は多くの国で持ち込みが制限されており、日本も例外ではありません。
肉製品や乳製品・果物などは、検疫検査を受けて合格した場合のみ持ち込みが可能なものもあります。
果物を含む植物の場合持ち込み自体が禁止されている場合が多いので要注意です。

かなり詳細にルールが決まっているため、すべて紹介することはできませんが気になる場合は以下をご参照ください。

▶▶▶【税関】輸出入禁止・規制品目

 

 

 

帰国時の税関申請の方法

税関への申告は「携帯品・別送品申告書」という紙で申請する方法と、
「Visit japan web」を利用して申請する方法の2種類があります。

「携帯品・別送品申告書」は帰国後税関カウンターの前に記入するスペースがあるのでそこで申請します。
税関ではスムーズな手続きを行うためにあらかじめWeb上で申請ができる「Visit japan web」の利用を推奨しています。

Visit japan webを使った税関申請のしかたはこちらの記事で紹介しています。


海外旅行からの帰国時は税関申請が必須?【オンライン手続きの手引き】

申請後に関税の計算がある場合は関税の有人カウンターにて計算を行います。
計算後、清算用のカウンターにて関税を支払うと完了となります。
関税は現金もしくはクレジットカードでの支払いが可能です。

私が海外旅行から帰国したときは、Visit japan webであらかじめ申請をしておいたので、
関税の計算カウンターまではほとんど並ぶことなく手続きが進められました!

 

 

 

【さいごに】まとめ

税関手続きや関税の支払いは意外と簡単で、関税も金額自体はそこまで高くはないかなと思います。
思い切って日本では手に入らないものを買ってみるのもおすすめです!

Visit japan webを使うと申請も簡単になるので併せてご活用ください!

 

 

 

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この記事を書いた人

watanabe seidai
watanabe seidaiマーケター
2020年からixMarkにてウェブマーケティングに携わり、Web広告やSEO対策などを経験。
幅広く情報発信できるように日々勉強中!
基本好き嫌いなくなんでもやる、なんでも食べる派です。
ついでにコスプレもしていたり・・・

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